試合概況
どうも!マンチェスターユナイテッド研究所です。今回は8月24日(日)に行われた、プレミアリーグ第2節 フラム戦の試合レビューを書いていきます。
結果は、1-1のドロー。開幕2試合勝利なしとなりました。前半の立ち上がり、「強いユナイテッドが帰ってきた!」と思ったのも束の間、徐々に主導権をフラムに握られ、苦しい展開に。セットプレーからオウンゴールで先制したものの、後半追いつかれました。立ち上がりのチャンスを決め切れていれば、試合の展開は大きく変わっていたでしょう。やはり得点力不足が課題となった試合でした。
スタメン

前節から、1枚の変更のみ。復帰が噂されたオナナやザークツィーはベンチスタートに。前線3枚が好調のため、難しい判断だとは思いますが、ストライカーは起用すべきと思います。
前半
ユナイテッドが良い立ち上がりを見せます。
3分 ユナイテッドのチャンスシーン。ゴールキックをショウがドルグの前方へ落としたところから、ドルグとマウントの泥臭いワンツーで左サイドを突破。

ドルグから、エリア内のマウントへ少々厳しめのパスが出ますが、これをマウントが素晴らしいタッチで収め、クーニャへ。

クーニャのファーサイドを狙ったシュートは、ポストに嫌われます。こぼれ球をアマドが狙いますが、これはブロック。決まりませんでしたが、マウントのボールコントロールに痺れました。
10分 ユナイテッドのいい連携からシュートのシーン。セセニョンからキングに楔が入ったところを、カゼミロが潰しアマドへパス。アマドはダイレクトでエンベウモへ。

エンベウモはクーニャに落とすと、シンプルにマウントに預けます。

マウントからのリターンを受けたクーニャは、マークのルキッチを引き付け、バックヒールでブルーノに落とすと、ブルーノが右足を振りますが、レノがセーブ。

ブルーノはミドルも得意な選手なので、こう言ったシーンでチャンスメイクできるクーニャやエンベウモが加入したのは、大きいですね。
13分 スローインのミスからフラムのチャンス。スローインをムニスに引っ掛けられると、カスターニュ、ルキッチ、アンデルセン、ベルゲとシンプルに繋がれます。

ベルゲから左サイドのセセニョンに渡ったタイミングで、ユナイテッドはラインを上げます。オフサイドポジションにいたキングが、ラインに戻った瞬間、セセニョンから完璧なスルーパス。

デリフトは反応が遅れ、キーパーと一対一のピンチになりますが、バユンドゥルが左足を残してファインセーブ。難を逃れます。さわれてなくても、デリフトもショウもカバーに入れていたので、落ち着いて見返すとそこまでのピンチではなかったものの、ヒヤリとしました。
直後の14分、バユンドゥルからのロングボールをクーニャが見事に収め、シュートを狙いましたがレノにセーブされます。あのボールを、ディフェンスと競りながらトラップできるのは、さすがですね。クーニャがトラップした瞬間は声でました。笑

15分 アマドが右サイドでボールロスト。よく無い失い方でしたが、自らで責任を取りコーナーに。軽率なプレーでしたが、そのあとしっかり自分でカバーしているのは、彼の責任感の表れですね。
徐々に、フラムペースで試合が推移していきましたが、要因がありました。守備時に5バック気味にし、ユナイテッドの両WBがフリーにならないように対策されたこと。アーセナル戦でうまくいっていた、WBへのサイドチェンジやロングボールは、4バック相手であれば有効ですが、5バックには通用しませんでしたね。サイドへの逃げ道を塞がれたユナイテッドは、中央でビルドアップを試みますが、中央は2対3でユナイテッドが数的不利。降りてくるシャドーにもバッシーやアンデルセンがマンマーク気味についてきてフリーにさせてもらえず、なかなかいい形で受けることができず。徐々にフラムに主導権を握られる結果となりました。
38分 VARの介入により、32分のコーナーキック時にバッシーがマウントを投げ飛ばしたのがファウルと判断され、ユナイテッドにPKが与えられます。が、ブルーノの蹴ったボールは大きく枠を外れ、ユナイテッドは先制のチャンスを逃します。ブルーノは、蹴る前にカバナーがぶつかったことが気になったようですが、このようにすぐナーバスになってしまうのは、ブルーノの欠点ですね。
前半はこのまま0-0で終了しましたが、終盤はフラムに押し込まれました。特に、コーナーキック時のバユンドゥルがかなり不安定で、プレミアを戦い抜くフィジカルがないことを改めて露呈。デリフトのブロックがなければ、あわや失点というシーンもありました。とりあえず、オナナの早期復帰が望まれます。
後半
48分 ユナイテッドコーナーからのチャンスシーン。ブルーノが蹴ったボールは、アンデルセンにクリアされますが、こぼれ球がアマドに溢れます。アマドのトラップが流れますが、マウントが拾いアマドはエリア内へ。マウントからのスルーパスを受けたアマドが、エリア内でシュートを放ちますが、レノがセーブ。

53分 ユナイテッド選手交代。アマドとカゼミロに変えて、ダロトとシェシュコを投入。マウントが3列目に落ち、ブルーノと中盤を形成。直後、レノからのロングボールでキングに入れ替わられ、ピンチを迎えますが、ヨロが掻き出し難を逃れます。ヨロ、素晴らしい対応でした。クリア直後も、体勢を崩さずすぐに対応できるよう状況を作れていた点も素晴らしかったですね。
58分 ユナイテッドに待望のシーズンファーストゴールが生まれます。右からのコーナーキック。フラムはニアを警戒した配置を行ってきます。結果、ファーサイドはユナイテッドの数的優位に。

エンベウモはファーサイドまで届け、ヨロが合わせたボールがブロックに入ったムニスにあたり、オウンゴール。苦しい展開の中で先制する、アーセナル戦とは逆の展開となりました。エンベウモは、本当にキック精度が高いですね。今季のセットプレーには期待が持てます。
67分 ブルーノとマウントを中盤にしているが故のピンチがありました。ブルーノのロングボールをアンデルセンに弾き返されたボールに、マウントが食いつきます。ここを、ルキッチに先に触られバッシー、ベルゲと繋がれます。エンベウモが上がっていたこともあり、ブルーノはロビンソンへのパスを警戒。ブルーノ的にはイウォビへのコースはマウントが切っているという判断だったのでしょう。

ベルゲはマウントに体を当てながら、イウォビへ。ターンしたイウォビは、右サイドのウィルソンへのスルーパスを選択しますが、ショウが寄せてきたこともあり、精度を欠きユナイテッドは助かりました。ブルーノもマウントも守備の選手ではありませんので、責めることはできないですが、ブルーノはイウォビについていくべきでしたね。
69分 ユナイテッドの選手交代。67分のシーンも影響したか、マウントに代えてウガルテを投入。
73分 フラムが同点に追いつきます。右サイドでダロトのトラップ際を狙っていたイウォビに奪われます。

イウォビはロビンソンとのパス交換で左サイドを突破し、右足でクロスを入れます。ヒメネスに釣られたデリフトが開けたスペースにそのままボールが流れ、ショウのスライドが遅れたこともあり、遅れて入ってきたスミスロウに合わせられました。

ユナイテッドが、というよりもフラムが上手かったです。
87分 ユナイテッドの選手交代。ヨロとショウに代えて、マグワイアとヘヴンを投入。この状況で、ディフェンス2枚替えというのは、何とも言えない采配ですね。メイヌーやザークツィーはコンディションが整っていないのか、監督の信頼を得られていないのか。
直後の88分には、コーナーキックにマグワイアが合わせましたが、わずかに枠を外れます。
終盤はオープンな展開で互いに攻めますが、両チーム得点は生まれず。1-1のまま試合終了のホイッスル
選手採点
バユンドゥル 6
失点シーンに責任はないが、コーナーキックの場面では危ないシーンが散見された。コーナーキック時の対応は改善必須。
ヨロ 7
フラムに対策され、右サイドからのビルドアップ機会は少なかったものの、ほぼミスなくプレー。守備面は特に素晴らしかった。また、コーナーキックに合わせオウンゴールを誘発。
→マグワイア 評価なし
投入直後のプレーでコーナーキックに合わせたが、枠外。
デリフト 7
アーセナル戦に続き、素晴らしいパフォーマンス。集中してムニスやヒメネスに仕事をさせなかった。
ショウ 6
堅実にプレー。失点シーンではスライドが遅れてしまったが、ショウの責任とは言えない。
→ヘヴン 評価なし
アマド 6
セセニョンのマークに苦しんだか。良さを出せずに早い時間で交代となった。
→ダロト 6
安定感の高いプレーをしていたが、失点に絡むボールロストがあった。
カゼミロ 6
悪くなかった。が、機動力の欠如がやはり気になる。また、ビルドアップ時のポジショニングとパスの出しどころを間違える時があり、信頼しきれない要因に。
→シェシュコ 6
良いポストプレーやキープはあったが、決定的な仕事をできず。いいランニングをしているが、パスが出てきていない。もう少し時間がかかるかもしれない。
ブルーノ 6
PK失敗は仕方ない。槍玉に上げられてしまっているが、さすがのテクニックで攻撃に連動性を与えていた。
ドルグ 6
テテやカスターニュに苦しめられた。左足でのクロス精度を磨いて欲しい。
エンベウモ 6
バッシーがマンマーク気味に見ていたこともあり、自由にプレーさせてもらえず。セットプレーのキッカーとして精度の高いボールを供給。先制点を演出。
マウント 7
シャドーとして素晴らしい働き。コンディションが良さそうで、怪我なくこのままシーズンを戦い抜いて欲しい。と同時に、シャドーの人選が難しくなっている。
→ウガルテ 6
出場時間は多くなかったが、守備面では流石の貢献。終盤に素晴らしいロングボールを送ったが、それ以外の場面では技術面の課題を露呈。評価の難しい選手。
クーニャ 6
慣れないトップとして90分プレー。立ち上がりの2度のチャンスを決めれていれば、、、降りてくることが多く、もう少し前線でプレーしてほしかった。
まとめ
またしても勝てず、、、とはいえ、負けていてもおかしくない試合展開だっただけに、勝ち点1を取れたことを、ポジティブに捉えるべきかもしれません。昨季のユナイテッドなら、あっさり逆転を許して負けていたような試合でした。
アモリムやブルーノへの批判が多いように思いますが、まだ開幕したばかりです。今季言い訳ができない状況なのは間違いありませんが、長いシーズンを戦う上で、こういう試合だってあります。期待が大きかっただけに、フラムと引き分けたことは確かにダメージはあるかもしれません。ですが、選手たちは戦っています。昨季とは違って、選手たちには闘志を感じませんか?
たらればですが、前半の立ち上がりのチャンスで得点を取れていれば、試合展開は全く違ったものになったはずです。今、そういうチャンスを決めきれない状況が続いていて、なんとかしようとアモリムも選手たちも必死に頑張っていると思います。私はそう信じて、応援し続けたいと思います。
次戦は、ミッドウィークのカラバオカップ2回戦、グリムズビータウン戦。その次は、ホームでのバーンリー戦です。この2試合で得点を量産し、浮上のきっかけを作ってくれるでしょう!
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