【試合レビュー】スナップドラゴンカップ マンチェスターユナイテッドvsフィオレンティーナ(2025/08/09)

試合概況

どうも!マンチェスターユナイテッド研究所です。今回は8月9日(土)に行われた、スナップドラゴンカップ フィオレンティーナ戦の試合レビューを書いていきます。

私は、日程が発表された時からこの試合を非常に楽しみにしていました。皆さんもそうだったのではないでしょうか!?そう!マンチェスターユナイテッドのレジェンドである、デヘアのオールドトラフォード帰還です。本来であれば、退団時にセレモニーを行うべき功労者でしたが、フロントのゴタゴタもあり、シーズン終了後そのまま契約満了となり退団となっていました。そんな状況にも関わらず、ユナイテッドに対して文句も言わずにむしろ常にポジティブな反応を示してくれていたデヘア。私は今も大好きな選手です。そんなデヘアがオールドトラフォードに帰還。サポーターの歓声、チャント。最高でしたね。試合前もファーガソンとの再会動画もあったりして、正直感動しました。記念の盾のようなものも用意され、娘のヤナイちゃんもピッチに立ち、スタジアム全体がデヘアに感謝しているのが感じられました。本当に良かったです。

また、新加入選手のオールドトラフォードデビューということで、お披露目も行われました。クーニャ、レオン、エンベウモ、そして、、、、、試合前に獲得を正式発表したばかりのシェシュコ!一際シェシュコへの声援は大きかったように思います。現地サポーターも期待しているんですね。
私は、ホイルンド応援派だったので残念ではありますが、来たからには全力で応援したいと思います。

スタメン

エヴァートン戦からは5枚変更してきました。マウント、ブルーノ、クーニャ、エンベウモが同時起用される形に。エヴァートン戦では、クーニャのワントップはお世辞にもうまくいっているとは言えなかったので、ホイルンドをスタメン起用してくると思っていたのですが、、、、悲しいですが、ホイルンドの残留はなさそうですね。

前半

ユナイテッドボールでキックオフ。ボーンマス戦と同じ形で、直接キーパーに渡してのスタート。正直、狙いがよく分かりませんが何か狙っていることがありそうですね。

序盤から、攻守にクーニャとエンベウモのうまさが際立っていました。ビルドアップ面では、ワントップに預けどころが無いことが影響して、上手くいって無かったですね。

8分 コーナーキックからあっさり失点します。ユナイテッドは、マウントにジェコをマークさせていました。結果的には、ジェコに決められたわけではありませんが、今後不安になる人選。マグワイアやヘブン、ヨロはゾーン。フィオレンティーナが上手かったのは、得点を決めたゾームの動き。最初はニアに位置していたのですが、ユナイテッドの守備陣の集中がキッカーに向かったと見るや、ファーサイドに逃げる動きをします。これには、ユナイテッドは誰もついていきませんでした。

結局、ボールを蹴るころにはファーサイドでラニエーリとゾームがドフリーに。中央のジェコとボールに気を取られすぎて、誰もファーサイドをケアできませんでした。

また、ニアに人を集めすぎですよね。どうしてこのような守備になったのか疑問です。未だに、セットプレーの守備には大きな課題が残っていると言わざるを得ません。フレンドリーマッチなので、相手を研究して守備をしている訳では無いと思いますが開幕戦が不安になる守備でした。

結局、グドムンドソンが蹴ったボールは、ニア〜真ん中に密集を作っていたユナイテッドのディフェンスを超え、ファーサイドへ。ドフリーのゾームが丁寧にファーに蹴り込み、フィオレンティーナが先制しました。

19分 いい形がありました。左サイドからのスローインの流れで、右サイドのヨロに渡ります。ヨロが持ったタイミングで、エンベウモが受けに落ちてきました。同時に、マウントがエンベウモの開けたスペースに走り込んでいました。

ヨロは、完璧なタイミングでエンベウモに縦パスを当て、エンベウモはワンタッチでアマドに落とすと、アマドは迷いなくダイレクトでマウントの前のスペースに。

結果的には、ポングラチッチに対応され、繋がらなかったものの一連の流れはスムーズであったように感じました。私が見る限り、ユナイテッドの良いビルドアップには必ずと言っていいほどヨロが出し手になっています。ヨロは今季外せない存在となりそうです。

23分 こちらもデザインされた形のようなシーンがありました。先ほどのシーンに近い状況で、左からキーパーを経由してヨロに渡ります。また似たような形で、エンベウモが降りてきましたが、今回はアマドに出します。そこから、エンベウモとパス交換し、エンベウモは右のスペースを狙います。裏を警戒させておいて、アマドはマウントにつけました。

マウントがキープできず、ポングラチッチにカットされましたが、マウントのところで収まっていれば、エンベウモの前のスペースに出すことができ、チャンスになっていました。

25分 ユナイテッドが同点に追いつきます。23分の流れから、コーナーキックを獲得。ブルーノが蹴ったボールは、ファーサイド飛び込んできたヨロと交錯したゴセンスに当たり、オウンゴール。ファールになってもおかしくは無かったですが、ゴールは認められました。最初は、カゼミロがとんでもないヘッダーを決めたかと思うくらい弾丸でしたよね笑。

30分 ユナイテッドに決定機。右コーナーのキッカーはエンベウモ。一度目はカゼミロに合わせますが、ディフレクション。2度目のコーナーはショートコーナーでアマドにつける、アマドは少し溜めてエンベウモにリターンすると、エンベウモがあげたクロスにヨロが合わせました。が、デヘアがスーパーセーブ。さすがですね。セービングは未だに世界でもトップクラスのキーパーでは無いでしょうか。

40分にも、右からのコーナーを同じ形でクロスを上げ、今度はヘブンが合わせましたが、キーパー正面。エンベウモのキック精度半端じゃ無いですね!ほぼ味方にあってますもんね。

その後も、ユナイテッドが主導権を握りますが、得点は奪えず前半終了。

後半

選手交代はなかったものの、エンベウモがワントップでスタートしていましたね。前半、マウントは良かったですが、ワントップとしてはボールが収められず、上手くいっていないシーンがありましたので、よりキープ力の高いエンベウモをワントップに据えたのでしょう。

50分 エンベウモのうまさが引き立つシーンが。ヨロからトップのエンベウモに縦パスをつけると、ヒールでマウントへ。

ラニエーリにカットされてしまいましたが、やはりエンベウモは収まりますね。その流れから、キーンのクロスからゾームに合わせられ(競ったドルグに当たったのかもしれませんが)、クロスバーを叩いたシーンはヒヤヒヤしました。

53分 マウントの素晴らしいプレスからチャンスを作りましたが、ブルーノのシュートは枠外。

63分のフリーキックも工夫が感じられましたね。直接あげるのではなく、まずサイドに張ったアマドへ。

アマドは、ニアのマグワイアへクロスを上げると、マグワイアは後ろに逸らし、最後はカゼミロが合わせましたが、枠外。

選手の配置から、デザインを感じるセットプレーでした。逆サイドには、意図的にエンベウモが流れていたので、逆サイドに溢れた時にエンベウモが詰めることができるような配置だったのでは無いかと思います。今季は、セットプレーからの得点が増えるかもしれません。

73分 ユナイテッドの選手交代。エンベウモ、カゼミロ、マグワイア、ヘヴンに変わって、ダロト、メイヌー、デリフト、ショウが入り、アマドがシャドー、クーニャがトップにポジションを移します。

75分 ユナイテッドのいい形がありました。右サイド、ヨロとダロト、メイヌーのパスワークから、ダロトがクーニャに縦パス。戻りながら、ポングラチッチを引き付けアマドへパスを出します。

アマドが、クーニャが開けたスペースにスルーパス。ブルーノが中盤から飛び出してきましたが、クアディオがナイスカバー。チャンスにはなりませんでしたが、惜しいシーンでした。

80分 ユナイテッドに決定機。左サイド、マウントとブルーノで崩してポケットに侵入。ブルーノのグラウンダーのクロスにクーニャが合わせますが、ブロックされます。ここで得たコーナーも、最後ヨロが合わせましたが、デヘアにキャッチされます。やはり、セットプレーは格段に良くなっていますね。

87分 PK戦を見越してか、デヘアはお役御免に。

その後は、ドルグのバックパスミスからあわやのシーンがありましたが、スコアは動かず試合終了。PK戦は、ユナイテッドが5人全員成功したのに対して、バユンドゥルがパリージのシュートをセーブし、5-4でマンチェスターユナイテッドが勝利しました。

まとめ

この試合を持って、プレシーズンの全日程を終了。2勝3分の無敗でプレシーズンを終えました。フィオレンティーナですが、強かったですね。プレスの強度も高く、開幕直前にこの強度の相手とやれたのは大きいのでは無いかと思います。この試合は、サポーターによって良し悪しの判断が分かれる試合だったのでは無いかと思います。私は、良かったと思いました。今回のレビューで触れた通り、狙いとなる形がいくつかあり、本来起用されるべき選手(ワントップに収まるストライカー)がいれば、もっと得点を取れた可能性はあります。新加入のシェシュコというよりは、ザークツィーがめちゃくちゃハマりそうな感じがします。また、セットプレーの守備には未だに課題を抱えていましたが、攻撃には非常に期待感が持てました。まず、シンプルにエンベウモのキック精度が高い笑
アマドもいいキックを持っていますが、エンベウモの方が一段上と感じました。
気になった点で言うと、左からのビルドアップでしょうか。右からのビルドアップは、デザインされているように感じるシーンが結構あるのですが、左からのビルドアップはデザインされているのを感じないです。私だけでしょうか?左と右では攻め方を変えているんでしょうが、ドルグが前向きにボールを受けられるとチャンスになっているのですが、後ろ向きにボールを受けることが多く、そうなると左利きであることからバックパスせざるを得ない状況が生まれてしまい、攻撃が停滞しています。ここを改善できなければ、右を封じられた時に何もできなくなる恐れがあります。アモリムなら、改善してくれると信じています!

早くも、次の週末にはプレミアリーグが開幕します。あっという間ですね!めちゃくちゃ楽しみです。開幕節はアーセナルとのホームゲーム。開幕節でアーセナルに勝利できれば、一気に波に乗っていけるような気がしています。そんな期待感のあるチームになりつつあると、私は感じています。

今季のプレミアリーグは、現時点でU-NEXTが完全に独占配信となります。全試合U-NEXTにて放送予定ですので、加入してユナイテッドを応援しましょう!サッカーパックであれば、月額2,600円。さらに、通常プランと同時にサッカーパックを契約すると、毎月1,200円相当のポイントがもらえるので、実質1,400円で利用できます!最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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