【試合レビュー】プレミアリーグ第25節 マンチェスターユナイテッドvsトッテナム(2026/2/7)

試合プレビュー&レビュー
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試合概況

どうも!マンチェスター・ユナイテッド研究所です。
今回は、2月7日(土)に行われたプレミアリーグ第25節・トッテナム戦の試合レビューを書いていきます。

結果は――2対0でユナイテッドの勝利!

ロメロが退場し、数的優位に立ったユナイテッド。
トッテナムは早い段階で勝ち点1を狙う戦いにシフトチェンジし、ユナイテッドとしては、引いてくる相手に対してボール保持の時間が長くなる、やや苦手な展開になりそうな予感もありました。

しかし、今のユナイテッドにその不安は不要でした。

前半のうちにしっかりとリードを奪うと、その後は大きなピンチを招くことなく試合をコントロール。
終盤には追加点も挙げ、内容・結果ともに申し分のない完勝となりました。

これでユナイテッドは連勝を4に伸ばすことに成功。
数的優位を冷静に活かし、試合を壊さず、確実に仕留め切った点は、チームの成熟度を感じさせる一戦だったと言えるでしょう。

スタメン

前節とメンバー変更はなし。連勝中ですし、リーグ戦しかありませんので怪我人などが出ない限りは同じメンバーで継続でしょう。暫定監督としては、セオリー通りだと思います。

前半

立ち上がりは、両チームともにアグレッシブな姿勢で試合に入りました。
全体としてはユナイテッドが主導権を握る展開でしたが、トッテナムに押し込まれる時間帯もあり、オープンな立ち上がりだった印象です。

ユナイテッドは前線のポジションが非常に流動的で、特にクーニャが中央に位置する時間帯が目立っていました。
ここはキャリックが明確に配置を変えたというよりも、選手同士の判断で自然にポジションチェンジしていたように見えましたね。今のチームの自信と共通理解が感じられる部分でした。

29分、この試合を大きく左右する出来事が起こります。
クーニャからボールを奪ったロメロがドリブルで前進を試みますが、タッチが大きくなったところにカゼミロが反応。
カゼミロの足に対して故意ではないものの、ロメロの足裏が入ってしまい、主審はレッドカードを提示しました。

この判定により、ユナイテッドは残り61分を数的優位で戦うこととなり、試合の流れは大きくユナイテッドに傾くことになります。

32分 トッテナムの選手交代
オドベールを下げて、ドラグシンを投入。

38分 ユナイテッドが先制します。
ブルーノのミドルシュートから得たコーナーキック。
ここでユナイテッドは、明確にデザインされたセットプレーを披露します。

ショートコーナーを選択し、メイヌーがヴィカーリオの視界外、背後から飛び出して深い位置でボールを受けます。
同時に、マグワイアとショウがファーサイドで相手DFを引き連れながらゴール前へ侵入。この動きによって相手の守備ラインがファー側に引っ張られ、ゴールエリア手前のスペースがぽっかりと空きます。

そのスペースには、エンベウモ。
完全にフリーの状態でボールを受けられる状況が作られていました。

メイヌーはダイレクトでエンベウモへスルーパス。

エンベウモは冷静に左足でゴール右隅に流し込み、先制点をもたらしました。完全に狙い通りの形で得点を奪うことができたセットプレーだったと言えるでしょう。

前半はそのまま1-0リードで終了。

後半

開始早々にアマドがネットを揺らしましたが、ここはオフサイド。

キャリック就任後のユナイテッドは、見ていて驚くほどボールがスムーズにつながるシーンが増えました。「キャリックボール」などと呼ばれることもありますが、個人的にはこれをキャリックが短期間で仕込んだものだとは思っていません。

確かに、キャリック就任後は選手同士の距離感が明らかに良くなりました。立ち位置が整理され、パスの選択肢が常に複数見える状況が作られている点は、間違いなくキャリックの功績でしょう。一方で、攻撃面に関しては、ポジションの固定に縛られすぎず、選手たちにかなりの自由が与えられているように感じます。

その結果として生まれている連動やワンタッチの崩しは、戦術として細かくデザインされたものというより、選手たちの即興的な判断と創造性によるものではないでしょうか。正直なところ、就任からこれほど短い期間で、ここまで流動的で完成度の高い攻撃を一から仕込むのは現実的ではありません。

そう考えると、逆説的ではありますが、アモリム体制下ではこの選手たちが本来持っている創造性を発揮しづらいほど、難解で負荷の高い戦術を求められていたとも言えるのかもしれません。では、アモリムはどのような完成形を思い描いていたのか――そこは今となっては想像するしかありませんが、正直に言えば、私はアモリム・ユナイテッドの「完成形」を一度は見てみたかった、という思いも残っています。

75分 ユナイテッドの選手交代
クーニャを下げて、シェシュコを投入。ここ最近の試合を見ていると、毎回70〜75分前後で前線の選手交代が行われており、この交代タイミング自体は戦前からある程度決められているように感じます。
試合の流れに応じた即興的な交代というよりは、運動量の管理や役割分担を前提にした、プラン通りの采配と言えるでしょう。

80分 トッテナムの選手交代
ソランケ、ギャラガー、パリーニャを下げて、コロムアニ、テル、ビスマを投入。
得点を取りにいくと言うメッセージ性を感じる選手交代ですね。

しかし、次にスコアを動かしたのはユナイテッドでした。

81分 ラメンスのフィードを弾き返されたボールを、カゼミロが回収してメイヌーへ。
メイヌーは視野を広く使い、右サイドで幅を取っていたアマドを選択します。

アマドは、内側に流れてきたエンベウモへスルーパス。しかし、ここは戻ってきたファン・デ・フェンに対応され、いったんダロトへリターン。

ダロトはメイヌーとのパス交換でテルのマークを外し、クロスを供給します。

狙いはシェシュコだったと思われますが、ボールはファーへ流れ、その大外に走り込んでいたブルーノが合わせてゴール。
グレイがシェシュコを警戒して中に絞っていたことで生まれたスペースを、完璧に突いた形でした。難しい体勢、難しいボールでしたが、それを冷静に脛に当てて流し込むあたりは、さすがブルーノと言わざるを得ない一撃でした。

87分 ユナイテッドの選手交代。
ショウ、カゼミロ、エンベウモを下げてマズラウィ、ウガルテ、ザークツィーを投入。
個人的には、もっと守備的な交代を行なっても良かったのではないかと思います。ヨロ、ヘヴンあたりにも出場機会を与えてあげてほしいと思います。

91分には、メイヌーに代わってタイラー・フレッチャーがトップデビューを飾ります。

96分 ユナイテッドに決定機。
ビスマからコロ・ムアニへの縦パスを、マルティネスが鋭い反応でカット。こぼれ球をウガルテがマズラウィへ落とすと、前線でフリーになっていたアマドへと展開します。

アマドはそのままドリブルで前進。戻ってきたドラグシンとグレイを引き付けながら運び、左サイドで完全にフリーとなっていたブルーノへ。

ブルーノは中央を確認し、中央でフリーになっていたシェシュコへ完璧なラストパス。

しかし、シェシュコのヘディングシュートは惜しくもキーパー正面。
このプレーを最後に、試合終了のホイッスルが鳴り響きました。

このプレーは、シェシュコとしては決めなければならないシーンでした。状況を判断し、トラップしてシュートを打つなり、ヘッドで合わせるにしてもキーパーの位置を確認する余裕はありましたから。

まとめ

近年苦手としてきたトッテナム相手に完勝。
キャリック・ユナイテッドの勢いは、まさに止まるところを知りません。

正直に言えば、キャリック就任後の最初の4試合――
シティ、アーセナル、フラム、トッテナムという並びを見た時、相当厳しい結果を覚悟していました。
しかしユナイテッドは、シティ戦で勝利を掴むと勢いに乗り、敵地エミレーツでアーセナルを撃破。さらにフラム、トッテナムにも連勝し、この難しい4連戦をまさかの全勝で終え、4位をキープしています。

何より見ていて気持ちがいいのは、控えメンバーを含め、全選手が生き生きとプレーしていることでしょう。
水を得た魚のように、選手たちが躍動しています。これはキャリックのマンマネジメントの賜物なのか、それともアモリム体制下での重圧から解放された反動なのか――理由は定かではありませんが、チームが明確に上向いていることだけは間違いありません。

一方で、この試合でもキャリックは大きく守備的にシフトする選手交代は行いませんでした。トッテナムが10人だったという前提はあるものの、今後同じ姿勢を続けた時に、どこかで痛い目を見るのではないかという不安も正直残ります。

そして、そろそろ対戦相手が**「キャリック・ユナイテッド対策」**を本格的に施してくるタイミングでもあるでしょう。
その時、柔軟に修正できるのか。あるいは、打つ手がなくなるのか。
短期的な勢いだけでなく、対策された後の一手にこそ、キャリックの真価が問われることになります。

次戦は、敵地でのウエストハム戦です。
現在は降格圏に沈んでいるものの、ヌーノ監督就任後は徐々に調子を上げており、直近5試合で4勝1敗と結果を残しています。数字以上に手強い相手になりそうです。

勢いに乗るキャリック・ユナイテッドにとって、決して簡単な試合にはならないでしょうが、だからこそどんな戦いを見せてくれるのか注目したい一戦です。

ここから“強いユナイテッド”が本当に戻ってくることを信じて――。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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