試合概況
どうも!マンチェスターユナイテッド研究所です。遅くなってしまい、申し訳ありません。今回は8月30日(土)に行われた、プレミアリーグ第3節 バーンリー戦の試合レビューを書いていきます。
結果は、2度追いつかれる嫌な展開ながら、終盤のPKをブルーノが沈めて3-2でマンチェスターユナイテッドが勝利しました!ようやく公式戦初白星となり、相手がバーンリーとはいえ大きな勝ち点3となりました。バーンリーの2点目が決まった時は、「またか、、」と感じましたが、よく粘って勝利したと思います。
スタメン

敗れたグリムズビー戦からは8枚の変更で、フラム戦のメンバーを主体にドルグをダロトに変更。負傷者が出た時以来の、両WBが逆足の選手となりましたが、うまくいくのか若干不安を覚えるメンバーでした。
前半
この試合も、ユナイテッドはいい立ち上がりを見せます。ユナイテッドのトランジションが早く、ディフェンスラインも高い位置を取れていることが多かったです。コンパクトな陣形を保てていたので、前向きに守備ができており、奪われても即時奪還し攻撃に繋げることができていました。
12分 ユナイテッドの惜しいシーン。中盤の浮き玉をブルーノがうまく抑え、カゼミロに落としたところから、エンベウモ、クーニャと繋ぎます。

クーニャは、右サイドに持ち出しアマドへ。ワンタッチでエンベウモの裏を狙いましたが、ハートマンがブロックします。

このシーン、たらればですがカゼミロがエンベウモではなくアマドに出していれば、クーニャとエンベウモが裏を狙えていたはずで、その方がよりチャンスになっていたと思います。
直後のシーンでは、ダロトの気になるプレー。アマドからスローインを受けたカゼミロが、デリフトに戻し、ショウ、ダロトにつながります。ダロトに渡るタイミングで、ダロトに寄せに行ったウォーカーの裏のスペースにマウントが素晴らしい飛び出し。

ダイレクトでマウントへ出せていれば、ブルーンラーセンのマークも遅れていたためチャンスになりそうでしたが、ダロトはウォーカーのプレスを受けて結局ショウに戻します。ダロトはダイレクトでのプレーが課題です。アモリムは、WBに入った時にシャドーが飛び出す動きをさせていると思いますが、WBがワンタッチで裏に正確なボールを出せると、もっとチャンスを作れると思います。
14分 ユナイテッドが、エンベウモの個人技で決定機を迎えます。バーンリーのボール保持に対して、メイブリにマウントがプレスをかけボールを奪ったところから、ショウ、ブルーノと繋がります。

ブルーノは、エンベウモの裏のスペースへ浮き玉を送ると、完璧なトラップでエステーヴを躱し得意なコースからファーを狙いますが、ドゥブラフカがファインセーブ。直後には、ドゥブラフカのフィードをダロトが弾き返したボールを、マウントが素晴らしいタッチで足元に収め、エンベウモの裏のスペースへボールを送ります。

少し流れてしまいましたが、エンベウモは今度は右足でダイレクトシュート。枠を外れました。マウントが今季好調なのは嬉しいですね!
27分 ユナイテッドが先制します。エンベウモのエグいサイドチェンジを受けたダロトがウォーカーにタックルを受けて獲得したフリーキック。ブルーノが蹴ったボールにカゼミロがフリーで合わせ、バーに当たったものの跳ね返ったボールがカレンに当たり、ゴールイン。狙った形というよりは、バーンリーの対応がずさんでした。
直後、クーニャがハムストリングを痛めて負傷交代。幸い、インターナショナルマッチウィークに入るためその期間内での回復の可能性もあるようです。ユナイテッドは、ザークツィーを投入します。
37分 バーンリーのチャンスシーン。ザークツィーがウゴチュクにボールを奪われたところから、こぼれ球をアンソニーが拾うと、中央受けに来たカレンに繋げ、ダロトが絞った外側を走ったブルーンラーセンにロングボールが通ります。

ブルーンラーセンはエリア内に侵入し仕掛けると、ダロトと寄せてきたカゼミロの間を通し、マイナスで待っていたメイブリに届けます。メイブリのトラップが大きくなり、シュートも枠を外れましたが、ダイレクトで合わせられていたら危ないシーンでした。

終盤、ユナイテッドに決定機が訪れますが、決めきれずに前半終了。押し込みながら、追加点を奪えないいつもの展開でした。
後半
後半、ユナイテッドはマウントを下げてメイヌーを投入。メイヌーを移籍させないためのような選手交代と思いましたが、試合後にマウントが負傷したと情報が入りました。好調だっただけに、長期離脱ではないことを祈るばかり。この交代に伴い、ブルーノがシャドーにポジションを移しました。
前半よりも、バーンリーが攻め込む時間帯が増えました。前半に比べて、ユナイテッドの保持に対してプレッシャーを強めてきたことが要因になっていると思います。
そして55分 バーンリーが追いつきます。センターサークルのウゴチュクが、カゼミロのマークを受けながらキープし、ブルーンラーセンへ届けます。ブルーンラーセンは、デリフトを引き付けて右サイドに流れてきたフォスターへ。

フォスターは貰いにきたカレンにつけて中央へ。デリフトも付いていき、マークの受け渡しをダロトに指示しますが、ダロトはボールウォッチャーになっており、中央に止まってしまいます。ウゴチュクも加わりパス交換され、ブルーノとメイヌーも釣り出され、ウォーカーへバックパス。ウォーカーは冷静に右サイドでフリーになっていたブルーンラーセンへ。

ダロトが遅れて寄せに行きますが、余裕を持ってクロスを上げられ、中央にポジションを戻したフォスターに決められます。完全に崩されました。ダロトのボールウォッチャーになる悪癖が出てしまったシーンでした。
57分 キックオフからユナイテッドは勝ち越し点を奪います。キックオフをバユンドゥルに戻したところから、ロングボールを左サイドに流れたザークツィーへ。ザークツィーが後ろにそらしたボールにダロトが反応し、ポケットに侵入。

中を見ているような素振りは無かったものの、マイナスに送ったボールは見事エンベウモに渡り、エンベウモがしっかり決めてくれました。

エンベウモは、今季公式戦2試合連発。ここからさらに調子を上げていってほしいですね。
59分 バーンリーにネットを揺らされましたが、オフサイド。ことなきを得ます。結構ギリギリのシーンで、ダロトとショウはセルフジャッジしてアピールするのではなく、最後までプレーしないといけません。
63分 ユナイテッドがデザインされたコーナーキックからチャンスを作ります。メイヌーがニア、デリフトがファーから中央、ヨロが中央からファーに動きバーンリーを押し込み、エンベウモはマイナスで待っていたブルーノへ。ブルーノのシュートは枠を外れましたが、惜しいシーンでした。

今季はこの形をよく狙っていますが、エンベウモのキック精度があってこそできるプレーだと思います。こういう狙いを持ったプレーから得点を奪いたいですね。
67分 バーンリーが再び同点に追いつきます。深い位置からのスローインをウォーカーがロングスロー。エステーヴがカゼミロの背後から入れ替わり、中央へ逸らします。

このボールにショウがなんとか触りますが、こぼれ球が入ったばかりのチャウナにこぼれます。チャウナのシュートはバユンドゥルが防ぎましたが、正面にこぼしてしまい、アンソニーに押し込まれます。2失点とも、サイドからの攻撃に対して脆さを見せてしまいました。クロス対応、コーナーキック、ロングスローからやられ過ぎですね。改善しなければ、今後も勝ち点を落とすことになります。
72分 ユナイテッドは、カゼミロを下げてシェシュコを投入。ブルーノを再び中盤に戻し、トップにシェシュコと攻撃的な布陣に。勝ちに行く姿勢を選手交代ではっきり示します。
バーンリーが5バック気味にし、前線からのプレスを行ってこなくなったことでペースダウン。ユナイテッドが攻める展開が続きますが追加点を奪うことができず。
85分 ヨロとの交代でマズラウィが復帰します。投入直後には、マズラウィの攻め上がりからエンベウモのクロスにシェシュコが合わせますが、枠外。枠外でしたが、期待感のあるヘッドでした。シェシュコを生かすなら、このような形でクロスを上げて行ってほしいですね。
91分 ユナイテッド勝ち越し点を奪います。エリア内でアンソニーがアマドの突破に対してユニフォームを引っ張ってしまい、一度は流されますがオンフィールドレビューの末、PKの判定。
このプレッシャーがかかるPKをブルーノが決め切り、ユナイテッドが勝ち越し。PKの際のアモリムの態度は気になりましたが笑 決めてくれてホッとしました。
このままリードを守り切り、ユナイテッドが待望の勝ち点3を獲得しました。
選手採点
バユンドゥル 6
失点シーンは攻めることはできない。キック精度も悪くなく、2点目の起点に。ラメンス加入後の序列がどうなるか。
ヨロ 7
攻守両面に安定したパフォーマンス。ブルーノがPKを決めた際のリアクションも良かった!
→マズラウィ 採点なし
やはり、上手い。ヨロよりもさらに攻撃面で違いを作っていた。マズラウィ、アマド、エンベウモの左サイドはかなり良さそう。マンチェスターダービーではスタメン起用となりそう。
デリフト 6
デリフトの責任とは言い切れないが、失点に絡んでしまった。フォスターに手を焼いていた印象があり、やはりフィジカルの強い相手だと分が悪いか。
ショウ 6
安定していた。が、もう少し攻撃に絡んでほしい。
アマド 7
殊勲のPKゲット。前半の決定機を外してしまったが、エンベウモとの連携も良くなってきており、昨季からの好調を維持。
カゼミロ 7
バーンリーのマークが甘かったこともあり、ビルドアップで足を引っ張ることなくプレー。良いパスも見せていた。
→シェシュコ 6
実力の片鱗を見せた。獲得したのであれば、シェシュコを生かすプレーをもっとするべき。
ブルーノ 8
守備もサボらず、ボールの置き所を間違えない素晴らしいプレー。競り合いに勝てていなかったイメージがあるが、決勝のPKを沈めた。
ダロト 7
守備面で課題があったものの、左足でのクロス精度など、攻撃面ではドルグを上回る活躍。継続して左WBとして起用されそう。
エンベウモ 8
うまいの一言。ユナイテッドでのプレミアリーグ初ゴールを記録。セットプレーのキッカーとしても正確なボールを供給し、チャンスを演出。また、サイドチェンジのボールの質がとんでもない。
マウント 7
豊富な運動量でユナイテッドの潤滑油になっていた。好調を維持していただけに、長期離脱とならないことを願いたい。
→メイヌー 6
攻撃面では良かったが、守備面で戻りが遅くムラがあるプレー。カゼミロからスタメンの座を奪えるような説得力のあるプレーをしてほしい。
クーニャ 6
マウント同様、好調だっただけに、残念な負傷交代。軽傷との報道もあるが、軽症であることを祈りたい。
→ザークツィー 7
何度かボールが足につかないシーンもあったが、やはりこの男は収まる。シュート精度には課題ありだが、スタメンで見たい。
まとめ
内容はどうあれ、この勝利は大きいと思います。昇格組相手にホームで、このような試合をしたことは確かに今後不安ですが。
決定力不足、再現性のある失点。この二つの課題は早急に解決する必要があります。決定力不足に関しては、”形”は作れているものの、最後の最後詰めが甘いシーンが目立ちます。ファーサイドにクロス(コーナーも含む)を送り、折り返しはするものの、誰も詰めていないというシーンが多いのは、選手が問題なのか、そこまで戦術的に落とし込めていないのか。サイドからのクロス対応やコーナーキックも無限にチャンスを作られていますが、準備している通りに選手ができていないのか、準備が甘いのか。どちらにしても、改善しなければ上位を狙うのは難しいので、アモリムには早急に取り組んでほしいところです。
また、マズラウィの復帰は非常に嬉しいですが、クーニャとマウントの負傷というバッドニュースも。二人とも今季開幕から好調を維持していただけに、悔やまれます。クーニャは代表辞退となり悔しいと思いますが、幸いインターナショナルマッチウィークに入るため、リーグ戦は約2週間お休みです。焦らず、しっかり治してほしいです。
インターナショナルマッチウィーク明けの次戦はいよいよマンチェスターダービー。グアルディオラ体制で下降線を描いている感があり、しっかりとシティを下して浮上のきっかけにしてほしいと思います。
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