【試合レビュー】プレミアリーグ第7節 マンチェスターユナイテッドvsサンダーランド(2025/10/04)

スポンサーリンク

試合概況

どうも!マンチェスターユナイテッド研究所です。今回は10月4日(土)に行われた、プレミアリーグ第7節 サンダーランド戦の試合レビューを書いていきます。

結果は、2-0で好調のサンダーランドに勝利!不安定な立ち上がりを見せた中で、幸先よく先制。そのままの流れで前半のうちに追加点を奪取。後半は失速したものの、初先発となったラメンスの活躍もありクリーンシートを達成。久しぶりに、完勝と言える内容だったのではないでしょうか!

スタメン

前節とは5枚の入れ替え。一番の注目は、ラメンスのデビューでしょう!デビューはホームでと考えられていたのかもしれませんね。マウントがクーニャに代わってスタメンに復帰した他、出場停止明けのカゼミロもスタメンに復帰しました。

前半

4分 いきなりサンダーランドに決定機を作られます。スローインの流れから、ジャカにボールが渡り、ジャカからアディングラへのスルーパス。

アディングラの折り返しに、逆サイドから飛び込んできたトラオレを見失ったダロトが簡単に前に入られ、合わせられますがミートできず。最終的には、アディングラの位置がオフサイドでしたが、危ないシーンでした。ダロトは、ボールウォッチャーになる癖を直さないと、失点に絡む機会が増えそうです。トラオレの位置を確認はしていたものの、ポジショニングも曖昧でした。リヴァプール相手にこのようなプレーをすれば、間違いなく失点していたでしょう。

8分 ユナイテッドが先制に成功します。ユナイテッドのビルドアップから、ヨロからパスをカゼミロが引き取ります。イシドールに寄せられながら、右サイドでフリーになっていたアマドへ。

アマドは、中央へのドリブルをフェイントに、切り返して入れ替わってサイドに開いていたエンベウモへ。

エンベウモは、アマドの動きに釣られたマスアクを躱して、縦回転のかかった落ちるクロス。

このボールを、エリア内で受けたマウントが素晴らしいトラップから、ハーフボレーを叩き込みました。エンベウモのクロスの質も高かったですが、マウントの技術が光る先制点でした。

ユナイテッドとしては、今季立ち上がりからチャンスを作りながらも、得点できずに苦しんできたので、早い時間帯での先制点は非常に大きかったです。

また、この試合はいつもと前線の守備の形が違っていました。最近は、シャドーが相手の両CBを見て、シェシュコが少し下がった形が多かったのですが、

この試合はマウントが明らかに低めの位置をとっていて、シェシュコとエンベウモがジャカへのコースを消しつつ、ボールホルダーに寄せるような形が目立っていました。

守備だけでなく、マウントは低い位置でビルドアップに積極的に絡んでいて、サンダーランドはやりづらそうでした。マウント個人の判断かもしれませんが、試合を通してマウントは中盤を助ける動きをしてくれていたので、チームとして決まっていたものと思われます。アモリムも、ようやく中盤が手薄になる部分に着手し始めたのかもしれません。

31分 ユナイテッドに追加点が生まれます。右からのスローインを、ダロトがロングスロー。カゼミロ、デリフトが潰れてムキエレに当たったボールがゴール前にこぼれます。このボールを、反応していたシェシュコが押し込みました。

シェシュコは、スローインを投げる時からゴール前に動き出していて、触ったのはムキエレでしたが、チームとしてスローインにニアで触ってコースを変え、中で合わせるという準備していた形ではあったのだと思います。

33分には、逆サイドからのロングスローにニアでヨロが触り、中でカゼミロが押し込もうとするシーンもありました。

37分 サンダーランドが早くも動いてきます。アディングラを下げて、CBのバラードを投入。5バックに変えてきました。ユナイテッドのWBがフリーになっていることが多く、サイドからの攻撃を防ぐことと、シェシュコへの対応としての投入だと思いますが、2点を先行されてDFを増やしてくる采配には驚きました。

49分には、シェシュコが足を上げたシーンにVARが介入し、オンフィールドレビューになりましたが、ノーファールの判定。このプレーも、当たっていないのでなぜVARが介入してきたのか謎ですね。ここで失点していれば、後半の流れに大きく左右しかねない状況でしたので。

前半はこのまま動かず終了。

後半

後半は、立ち上がりからサンダーランドに主導権を握られる展開。ただ、ユナイテッドは2点リードしている展開で、あまりリスクを取らずに引いてカウンターを狙っているような構えかたをしていました。サンダーランドは、カウンターを狙いたかったと思いますが、ユナイテッドが引いたことで、サンダーランドに細かく繋がせられる展開を強いることに成功しました。

55分 ユナイテッドに決定機。ラメンスのフィードをシェシュコとムキエレが競ったボールのこぼれ球をジャカがコントロール。若干タッチが乱れたところを、シェシュコが奪い返しカウンター。

荒々しいドリブルで中央まで運ぶと、アルデレーテに寄せられますが、股を通してエンベウモへ繋ぎます。

エンベウモは、バラードを躱してファーへのシュートを狙いますが、思ったようにミートできず。

直後にも、シェシュコのプレッシングからビルドアップに綻びを生み、バックパスをカットしてエンベウモへというシーンがありましたが、バラードに対応されました。この日は、エンベウモの日ではなかったですね。悪くなかったのですが、何か空回りしているというか、ボールが足についていないような感じでした。

64分 ユナイテッドの選手交代。マウントとダロトを下げて、クーニャとドルグを投入。マウントにはスタンディングオベーションが送られていました。それに相応しい、素晴らしいプレーでした。

77分 ユナイテッドはエンベウモを下げて、メイヌーを投入。ブルーノをシャドーに上げてきました。

直後のフリーキックから、サンダーランドにチャンスを作られます。フリーキックをメイヌーがカゼミロに落としますが、カゼミロがもたついている間にジャカとサディキに寄せられ、ジャカにカットされます。

浮き玉はカゼミロがヘッドでドルグに届けますが、ヒュームに押されて倒されます。混戦の中で、ムキエレがボールを回収し、マイェンダとのワンツーで抜け出します。

最後、ルフェーへのクロスはヨロが戻って対応しことなきを得ましたが、危ないシーンでした。自分たちのチャンスであるはずのフリーキックから、なぜピンチを招いているんでしょうか。意思疎通が取れていなかったんだと思いますが、軽率なミス、自ら難しくするようなプレーは避けて欲しいと思います。

90分 サンダーランドに決定機。サンダーランドのビルドアップに、前線からプレスに行くものの、なかなか奪えずにいると、サディキからフリーになっていたマイェンダへのパスが通ります。

ショウが寄せますが、躱されドリブルを許します。中央を絞めに行ったデリフトの裏に走り込んだタルビに出され、ドフリーでシュートを打たれますが、股下を狙ったシュートはラメンスが足を閉じて防ぎました。

アディショナルタイムも、失点を許さず今季初のクリーンシートを達成しました。

選手採点

ラメンス 8
デビューとなった試合で、落ち着いたプレーを披露。左右遜色なく蹴れ、精度はそこそこだがしっかり狙ったポイントには蹴れている。

ヨロ 7
フィードがズレる場面は目立ったが、ピンチのシーンで体を張った。バランスを崩しながらも、重要なブロック。

→マグワイア 採点なし

デリフト 7
継続して安定したパフォーマンス。イシドールにもブロビーにも仕事をさせなかった。

ショウ 7
全体を通して、いい守備をしてくれていたが、90分のシーンではマイェンダに躱されてピンチを招いてしまった。

アマド 8
攻守に貢献。エンベウモとの連携も向上しており、右サイドからチャンスを演出するシーンが目立った。前半には惜しいシュートも。

カゼミロ 7
全体的には、良いプレーだった。終盤に要らないファウルでイエローをもらった。もう少し、ベテランらしいプレーを期待したい。

→ウガルテ 採点なし

ブルーノ 7
中盤とシャドーでプレーしたが、どちらのポジションでも高パフォーマンス。

ダロト 6
ロングスローから2点目を演出。左WBでの起用のため難しかったかもしれないが、ボールコントロールが安定しておらず、攻撃を停滞させていた。守備面でもポジショニングが悪く、何度かピンチを招きかけた。

→ドルグ 6
豊富な運動量でサイドを上下動しチームを助けたが、プレー判断が良くない。また、フリーでクロスを上げるシーンも精度を欠いた。もっと中の状況を確認し、状況に応じたクロスを上げられるようになってほしい。

エンベウモ 6
アマドと素晴らしい連携を披露。シェシュコと近い位置にポジションを取ることも多く、シェシュコが競ったボールから裏を狙うシーンが目立ったが、ボールが足につかない場面も。この日はエンベウモの日ではなかったが、このまま続けてほしい。

→メイヌー 5
投入直後のフリーキックで、あまり状況を確認せず軽率にカゼミロに出したことでピンチを招いた。

マウント 8
素晴らしいボールコントロールとシュートで先制点をもたらした。ビルドアップの面でも中盤に顔を出し、チームを助けていた。

→クーニャ 6
何度か鋭い突破や裏抜けを見せていたが、エンベウモと同じくボールが足についていないシーンが目立った。気負っている感があり、もう少し肩の力を抜いてプレーしてほしい。

シェシュコ 8
2点目を決めてくれたのはもちろんだが、前線からの守備も良かった。また、ポストプレーも向上しており、何度もチャンスを演出していた。この調子でチームと共に調子を上げていってほしい。

まとめ

今季、好調だったサンダーランドということで試合前は不安もありましたが、久しぶりに完勝できましたね!蓋を開けてみれば、ちゃんと昇格組という感じでしたが、試合前5位と勢いに乗るチームに勝利できたことは、今のチームにとっては大きいと思います。

なんといても、この試合でデビューとなったラメンス!デビュー戦とは思えない落ち着いたプレーぶりでしたね。サンダーランドがそれほどハイプレスに来なかったこともありますが、両足でフィードできていますし、ほとんどのボールをシェシュコのいるスペースに蹴れていたので、もっとチームにフィットしてきたらラメンス→シェシュコ→シャドーのような簡単に得点を狙えるチャンスを演出してくれそうです。バユンドゥルも精度は高かったですが、球質にムラがあったように思いますが、ラメンスのキックはムラが少ないように見え、シェシュコも競りやすそうに見えました。クロス対応も、セービング能力も問題なさそうですよね。今後が楽しみです。

さあ。次節はリヴァプール戦です。リヴァプールは公式戦3連敗と結果が出ておらず、アンフィールドでのユナイテッド戦を落として4連敗は是が非でも避けたいでしょう。ユナイテッドとしては、アンフィールドでリヴァプールに勝利し、久しぶりの連勝を手にして、チームとして自信をつけたいところ。

リヴァプールには近年いい思い出はありませんが、絶対勝つ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました