【試合レビュー】プレミアリーグ第8節 リヴァプールvsマンチェスターユナイテッド(2025/10/19)

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試合概況

どうも!マンチェスター・ユナイテッド研究所です。
今回は、10月19日(日)に行われたプレミアリーグ第8節・リヴァプール戦の試合レビューを書いていきます。

結果は――2対1でユナイテッドの勝利!
アンフィールドでの白星は、なんと約10年ぶりです!

もちろん運に助けられた場面もありましたが、アモリム体制では初の2連勝!
不調とはいえ、あのリヴァプールにアンフィールドで勝利して連勝を飾れたのは、今のユナイテッドにとって非常に大きいですね。
この勝利が、再び上昇へのきっかけとなることを願います。

スタメン

基本的には、前節からの継続で2名の変更にとどまりました。ヨロに代わってマグワイア、シェシュコに代わってクーニャが先発復帰。ロングボールを使わず、繋ぐ路線で行くのか、、、と思ったスタメンでした。

前半

2分 ユナイテッドが早々に先制します。ラメンスからのロングボールをファンダイクに弾き返されますが、マグワイアが前線に返します。このボールは、エンベウモにファンダイクが競り勝ちますが、ボールはブルーノに渡ります。

ブルーノは、落ち着いて右サイドでフリーになっていたアマドに渡すと、倒れていたエンベウモもすぐさま立ち上がり、前線へ。

アマドはそのままドリブルを開始し、エリア手前まで運ぶと、ファンダイクとコナテの間を走っていたエンベウモへ完璧なタイミングでスルーパス。

このボールを、エンベウモは右足で合わせ、ママルダシュビリの股を抜いてネットを揺らしました。いつも、立ち上がりのいい中で得点が奪えない展開が続いていたユナイテッドですが、この大一番で幸先のいいスタート切ることに成功しました。

18分 ユナイテッドが連動したプレスをできず、リヴァプールのチャンス。リヴァプールがスローインをコナテに出したところから、クーニャはプレスをかけます。エンベウモも連動してプレスにいきますが、二人以外はプレスに行けておらず、降りてきたフラーフェンベルフにフリーで繋がります。

フラーフェンベルフの前には広大なスペースがあり、フリーで運ばれると巧みな動きでフリーになったマクアリスター、大外のガクポと繋がれます。

ガクポはシンプルにクロスを選択しますが、戻ってきたアマドがブロック。中には、イサクが待っており、ソボスライの動きにショウが釣られ、ファーサイドでサラーがフリーになっている状況でした。また、アマドの腕に当たっており、意図的ではないとはいえ審判によってはハンドを取られてもおかしくないシーンでした。

20分 リヴァプールのチャンス。ダロトからマウントへの浮き玉のパスをコナテにカットされた流れから、ソボスライに渡ると中央のサラーへ通されます。

サラーは前線へ運びながら、ガクポへ。ガクポはデリフトを躱してファーへシュートを狙いますが、ポスト。ユナイテッドとしては、助かりました。

24分 ユナイテッドにも決定機。ダロトから、ボールを受けにきたクーニャに渡すと、エンベウモの絶妙な立ち位置のおかげもあり、大外でフリーになっていたアマドへロングボール。

アマドはエリア内に侵入すると、三列目から飛び出してきたブルーノへ。ブルーノのシュートは、ポストに嫌われます。クーニャがエリア内に飛び込んだことで、ブルーノへのコースが空きましたね。

35分 リヴァプールのチャンス。左サイドのスローインの流れから、コナテがドリブルで運ぶと、イサクの抜け出しを見逃さなかったコナテからスルーパス。

マグワイアとショウでは追いつけずシュートを打たれますが、ラメンスがセーブ。ラメンスは本当に安定感がありますね。ユナイテッドデビュー2戦目で、初のビックゲームとは思えない落ち着きでしたね。

終盤は攻め込まれる展開が続きますが、なんとか凌いでリードのまま前半終了。

後半

お互いに選手交代なしでスタート。

47分 リヴァプールにいきなりチャンスを作られます。ブルーノが倒されて得たフリーキックを、エリア内に入れずに右サイドのアマドへ。アマドのリターンを受けたブルーノがクロスを狙いますが、これをマクアリスターにカットされます。

奪ったボールをマクアリスターがそのまま運んでキープ。上がってきたフラーフェンベルフに預けると、トップスピードで走り込んできたガクポへスルーパス。

ここは、ショウがサラーへのマークを捨てて体を寄せてファウルを貰い事なきを得ます。ショウの素晴らしい状況判断でした。リヴァプールはセットプレーの守備からのカウンターを得意としていますので、シュートで終わるべきでした。

58分 ユナイテッドの選手交代。カゼミロ、アマドを下げてウガルテとドルグを投入。二人ともイエローをもらっていたので、そこも考慮した交代だと思います。

61分 立て続けに選手交代。マウントを下げて、シェシュコを投入。途中までは、ブルーノとカゼミロが良いポジショニングをしていて、ロングボールを弾き返されたボールを回収できていましたが、徐々に回収できなくなっていたため、空中戦に強いシェシュコを投入したのだと思います。

65分 リヴァプールに決定機。ラメンスのゴールキックをファンダイクが弾き返し、そのボールをマグワイアが再び弾き返しましたが、ジョーンズにうまくキープされます。

そのボールをヴィルツが前線へと運び、左サイドを駆け上がったケルケズへパス。
ケルケズはファーサイドへのクロスを選択しますが、ドルグがうまくクリアできず、大外で待っていたサラーに渡ります。
しかし、ラメンスの鋭い寄せもあって、サラーのシュートは枠の外。
ユナイテッドとしては助かりました。完全に失点を覚悟したシーンでした――。サラーの調子が良くないのはあると思いますが、ラメンスの対応は完璧だったと思います。

78分 リヴァプールに同点に追いつかれます。コーナーキックの流れから、エンベウモがカウンターを仕掛けようとしますが、ファンダイクにカットされ、こぼれ球をエキティケが巧みなボールコントロールでドルグを躱し、左サイドを突破します。

エキティケのドリブルはマグワイアがカットしますが、そのボールをヴィルツがキープ。
エリア左でフリーになっていたキエーザにパスが出ると、キエーザはダイレクトでグラウンダーのクロス。


これに反応したガクポが押し込み、試合を振り出しに戻します。アンフィールドは息を吹き返し、逆転を狙うチームを後押しします。

しかし、次にスコアを動かしたのはユナイテッドでした。

84分、シェシュコのパスに抜け出したクーニャのシュートはソボスライがブロックし、ユナイテッドはコーナーキックを獲得。
ブルーノは中へのクロスではなく、エリア外にいたエンベウモへグラウンダーのボールを送ります。
エンベウモがダイレクトでシュートを放ちますが、これはブロックされます。

高く上がったこぼれ球をブルーノがダイレクトでエリア内へ!
コナテが触れず、ファーサイドで待っていたマグワイアが合わせて、ユナイテッドが再びリードを奪いました!

あの場面で決めてくれたマグワイアも素晴らしかったですが、やはり何といってもブルーノ。
あの浮いたボールをダイレクトで、しかもあの精度で通す――もう言葉になりません。
他の選手であれば、あの場面でダイレクトという選択はなかったでしょう。
そして、もしダイレクトでなければ、ケルケズに寄せられてチャンスにはならなかったと思います。
まさにブルーノだからこそ生み出せた得点だったと思います。

85分 ユナイテッドの選手交代。ショウとブルーノを下げて、ヨロとメイヌーを投入。

87分 フリンポンのクロスにガクポが合わせる決定機がありましたが、枠外。

その後はリヴァプールが攻勢を仕掛けましたが、ユナイテッドが粘り強く対応。
終盤はクーニャの巧みなボールキープで時間を使い切り、試合終了。
ユナイテッドが2対1で勝利を飾りました。

選手採点

ラメンス 7
ユナイテッドデビューとなったサンダーランド戦に引き続き、素晴らしいパフォーマンス。セービングはもちろんだが、両足で遜色なく蹴れることで、プレス回避が容易に。

デリフト 7
前向きの守備で、チャンスの芽を摘んでいた。安定感のあるパフォーマンス。

マグワイア 8
決勝点を決め、守備面でも素晴らしい対応。不遇の時を経て、今や欠かせない選手に。

ショウ 7
試合を通して集中を切らさず、素晴らしいカバーリングを見せた。

→ヨロ 採点なし

アマド 7
WBとして、攻守両面で活躍。守備面にも磨きがかかっており、右WBの地位を不動のものに。

→ドルグ 6
何度かいいクロスを上げていた。フリンポンには手を焼いた。

カゼミロ 7
下がりすぎず、良い立ち位置でプレーできており、セカンドボールの回収に貢献。

→ウガルテ 6
豊富な運動量を生かし、リードを守り切ることに貢献。

ブルーノ 7
何度かボールロストからピンチを招くシーンもあったが、ブルーノならではの素晴らしいアシスト。

→メイヌー 採点なし

ダロト 6
前半は厳しいパフォーマンスだったが、後半は改善。右の方がやりやすそうだが、アマドをベンチに追いやるのは難しい。

エンベウモ 7
ロングボールをファンダイクと競り合う厳しい役回りだったが、素晴らしい抜け出しから、先制点を記録。

マウント 6
少し消えている時間が多かった。

→シェシュコ 6
流石のキープ力。長い手足で難しいボールをコントロールしていた。シュートはファンダイクに競り勝って放ったヘッドのみ。

クーニャ 7
キープ力、突破力、どれをとっても一級品。得点関与こそなかったが、多大なる貢献。

まとめ

ついに――アモリム体制初のプレミアリーグ連勝を達成しました!
しかも相手は、アンフィールドでのリヴァプール。
この勝利は、ユナイテッドにとって非常に大きな意味を持つ結果になりそうです。
この勢いを“何かの始まり”にしなければなりません。

それにしても、ラメンスは本当に素晴らしいですね。
リヴァプール相手にあの落ち着き、そして両足から繰り出される正確なキック。
とてつもない才能をチームに迎え入れたのかもしれません。
デ・ヘアでさえデビュー当初は不安定でしたが、ラメンスは堂々たるパフォーマンス。
このままユナイテッドで経験を積み、ぜひクルトワを超える存在になってほしいですね。

そして今日のアモリム監督も、ひとつ殻を破った印象を受けました。
昨季は「勝たなければならない試合」でも哲学を曲げずに勝利を逃す場面がありましたが、
今回はアンフィールドという特別な舞台で、現実的かつ柔軟な采配を見せました。
前半こそ4-4-2気味のハイプレスで入ったものの、途中からは5-4のブロックを敷き、
カウンター中心のシンプルな戦術に切り替えました。
これが一時的な判断ではなく、チームの成熟の兆しであることを願いたいです。

チーム全体も、強い気持ちと集中力を持って戦い、運を味方につけて勝利をつかみ取りました。
ユナイテッドはビッグゲームでこそこうした集中したプレーを見せますが、
他の試合では別人のようなパフォーマンスを見せることもあります。
今回のような試合運びを継続できれば、トップ4入りも十分に狙えるはずです。

第8節を終えて、ユナイテッドは9位に浮上。
2位のシティとは勝点3差と、チャンピオンズリーグ圏が見えてきました。
このリヴァプール戦でチームとして自信を深められたと思います。

次節は、ここ5試合で1勝4敗と苦手にしているブライトンをオールド・トラフォードで迎え撃ちます。
鬼門の相手ですが、ここでも勝利して波に乗り、インターナショナルマッチウィークに入りたいところです。

ここから“強いユナイテッド”が復活することを信じて――
これからも応援していきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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