試合概況
現地時間2025年4月20日(日)、ホーム”オールドトラッフォード”で開催された、PL33節 ウルヴァーハンプトンとの一戦。ELにプライオリティを置いているとはいえ、ウルブスにまでシーズンダブルを喰らうわけにもいかない一戦でしたが、途中出場のサラビアに鮮やかなFK弾を許し、0-1で敗戦。前節のニューカッスルに続き、ウルブスにもシーズンダブルを許しました。この記事は、この試合の振り返りを行なっていきます。
スタメン

リヨン戦から5枚の変更。注目は、20歳のフレデリクソンの先発起用でしょう。EL含めて3試合ベンチ入りはしてましたが、怪我人の影響で入った若手という印象で今季のデビューはないと思ってましたが、先発起用されました。ホームでのデビューというのは格別でしょうね。また、メイヌーが先発復帰。もう少し慎重に起用してくるかと思いましたが、リヨン戦でのパフォーマンスから先発できるだけのコンディションは見せていたので、驚きはありませんでしたね。マズラウィは休ませて欲しかったですが、、、
前半
6分 ホイルンドがオフサイドになったシーンから、ウルブスのビルドアップでゴール前に迫られます。アグバドゥが持ち上がり、一発でクーニャの裏のスペースへパスを通します。サイドに流れながら受けたクーニャは、ポケット付近にインナーラップしてきたアイヌーリへパス。アイヌーリはダイレクトでクロスを入れますが、リンデロフがカット。
11分 ウルブス陣内でのスローインから、トティがクリアミス。ホイルンドが競ったこぼれ球をメイヌーが拾います。アグバドゥに寄せられ倒されますが、ノーファールの判定。まあプレミアでは吹かれないプレーでしたね。
13分 オナナのフィードをホイルンドがうまく落とし、メイヌーがガルナチョへスルーパス。追いつけそうでしたが、アグバドゥがクリア。アグバドゥ早かったですね。
22分 自陣でのスローインから、セメドのパスをカットしたホイルンドですが、エリクセンへのパスが中途半端になってしまい、アンドレにカットされます。アンドレはセメドに渡すと、ミドルシュート。これは枠外に外れます。このシュートが両チーム通じてファーストシュートとなります。
27分 フレデリクソンがボールを奪い返したところから、ガルナチョがドリブルで前線へ運び、メイヌーへ渡します。メイヌーは左サイドオーバーラップしてきたアマスへ渡すと、ダイレクトでクロス。いいボールでしたが、ホイルンドは寄せられていて合わせることができず。アマスはいいクロス持ってますね。これからに期待です。
30分 コーナーが流れたところから、右サイドでアマス→ドルグ→マズラウィ→アマス→ドルグと繋ぎ、ドルグが鋭いクロスを入れますが、ホイルンドもリンデロフも合わせることができず。
32分 敵陣内でマズラウィがドリブル。エリクセンとのワンツーでクーニャを外すと、ルーレットで突破を図ったところ、アグバドゥに倒されフリーキック。エリクセンが蹴ったこのフリーキックは、枠に飛ばしますが、ベントレーのセーブ。いいシュートでしたが、ちょっとコース甘かったですね。
43分 ユナイテッドのシュートチャンス。フレデリクソンからガルナチョに繋がると、アマスとパス交換で突破に行きますが、カット。こぼれ球がメイヌーの元に収まると、寄せられながらなんとかマイボールにし、ガルナチョに渡します。中央にドリブルしながら、左サイドに抜け出したメイヌーへ。カットインしながらのシュートは枠外。4-3で勝利したウルブス戦の決勝点のような角度からのシュートでしたが、今回は枠に飛ばせず。
45分 ウルブスのフィードをマイボールにしたところから、エリクセンがセンターサークル付近から前線へロングボール。これを、ガルナチョが素晴らしいトラップで足元に収めます。エリア内に運んでからのクロスは合わず。ホイルンドがマイナスに動き直していて欲しかったシーンですね。
前半終了。お互いに、動きの少ない前半でした。ユナイテッドはボールは持てていましたが、なかなかシュートまではいけない展開が続きましたね。もう一歩で合いそうな場面もありましたが。
後半
46分 ガルナチョが獲得したコーナーキック。エリクセンはニアへの早いボールを選択。メイヌーとアイヌーリがもつれたところ、こぼれ球にホイルンドが押し込もうとしますが、ブエノがブロック。その後もコーナーが続きますが、ウルブスが跳ね返し続けます。
53分 カウンターから、ユナイテッドが決定機を迎えます。前線に上がってきたアグバドゥからのサイドチェンジをセメドが収めます。アマスとの1対1はアマスに軍配。自陣エリア内でパスを受けたエリクセンは、最前線のホイルンドへ楔を入れます。このボールを寄せてきたアグバドゥを背負いながらターンし、前線に運びシュートまで持って行こうとますが、戻ってきたゴメスにカットされます。結果論になりますが、ファーにはドルグ、中央はメイヌーが走り込んできていたのですが、自らシュートを打つ選択肢しかなかったホイルンドは、左足に持ち替える所を狙われ、奪われてしまいました。得点が取れていない状況なので、気持ちはわかるんですが、ファーのドルグに出せていれば、もっとチャンスになっていた場面でした。
57分 ウルブスのコーナーキック。クーニャの蹴ったボールを中でストランドラーセンが合わせましたが、リンデロフに当たって枠外。
58分 ユナイテッドはここで3枚代え。メイヌー、ドルグ、ウガルテを下げて、マウント、ダロト、ブルーノを投入。
63分 ブルーノがセメドのパスズレを巧みにキープしたところから、リンデロフ→ブルーノ→エリクセンと繋ぐと、前線へ運びながらガルナチョへ。ブルーノ→ガルナチョ→ブルーノとパス交換し、エリア内のいい位置に侵入したエリクセンへ鋭いパスが通ります。エリクセンは、ワンタッチでガルナチョに落とすと、ポケットに侵入。ファーサイドへグラウンダーのクロスを入れますが、あと一歩ホイルンド触れず。やはり、ブルーノがいると変わりますね。
69分 ユナイテッド選手交代。ホイルンドを下げて、チドオビを投入。
71分 エリクセンの持ち上がりから、サイドチェンジ。少し流れますが、マウントが追いつきます。ダロト、ブルーノの三人でパス交換しながら、ニアに抜け出したチドオビにブルーノがスルーパス。マイナスへの折り返しを選択しましたが、ここはシュートを打って欲しかったですね。
73分 ユナイテッドに決定機。右サイドでブルーノ、エリクセンが絡みボールを保持。ブルーノから右サイド張ったダロトに渡ると、エリア内のマウントへ繋がり、ブルーノへリターン。ブルーノのアウトにかけたパスをチドオビがマウントに落とすと、マウントはガルナチョへ。ガルナチョのマイナスのクロスにブルーノが戻りながら合わせましたが、枠に飛ばせず。ブルーノの動きはさすがでしたが、得点には繋がりませんでした。
74分 ウルブス最初の選手交代。セメド、ストランドラーセンを下げ、ゴメス、サラビアを投入。
77分 エリクセンがクーニャを止めたところ、エリア付近でウルブスにフリーキックが与えられます。キッカーはサラビア。左足で放ったキックは、左上隅に決まり、ウルブスが先制。これはオナナノーチャンス。チドオビのジャンプが少し遅れていましたね。
79分 ユナイテッドはさらに選手交代。リンデロフに代えて、ヨロを投入。
82分 ウルブスも選手交代。アイヌーリを下げて、ドハーティを投入。
83分 ユナイテッドのチャンス。オナナからのビルドアップで、チドオビが収め、エリクセンに落とします。エリクセンは、左サイドのアマスに展開。エリア内に仕掛けながら、ガルナチョにパスを通すと、マイナスのクロス。マウントがフリーで合わせましたが、逆足だったこともあり大きく枠を外れます。リヨン戦から、このマイナスのクロスの意識はとてもいいのですが、この試合は得点に結びつきません。
86分 アマスがうまくキープしたところから、エリクセン、ガルナチョとパス交換。最後はエリクセンのアウトサイドにかけたクロスにマウントが飛び込みますが、ゴメスの寄せもあり枠に飛ばせず。
その後、ユナイテッドが攻勢を仕掛けますが、攻めあぐねてチャンスらしいチャンスは作れず、試合終了。
選手採点
オナナ 5
失点シーンはノーチャンス。ボール保持の局面で持ちすぎてパスコースを切られてミスするシーンがあり、もっとシンプルに蹴っていいのではと感じた。
マズラウィ 7
安定したパフォーマンス。攻守バランスをとりながら、堅実にプレーした。
リンデロフ 6
守備対応ではミスなくプレー。ビルドアップ面では安全第一にプレーしていたが、いいロングボールもあった。
フレデリクソン 7
デビュー戦とは思えない、素晴らしいプレーを披露。タイミングのいい攻撃参加も見れた。前評判通り、プレッシャーがある場面でボールを持っても、落ち着いて周りが見えており、ビルドアップにも貢献。ヘブン同様、今後が楽しみな選手。
ドルグ 7
不慣れな右サイド起用ながら、安定したパフォーマンス。いいクロスもあった。デュエルの勝率も高く、球際で負けない点は高評価
ウガルテ 6
少し疲れが見えたが、広いエリアをカバーし、攻守に貢献した。
エリクセン 7
衰えを感じる場面もあったが、攻撃の要に。守備でも穴になることはなく、全力でやれることはやっていた。
アマス 7
チームに馴染んできている感がある。意外と体も強く、球際で競り負けない強さがある。ガルナチョとの連携はまだ構築途中だが、良いクロスも持っており、今後アモリム戦術にハマりそうな感があります。
ガルナチョ 7
守備面が明らかに良くなっている。今日は、シュートよりもチャンスメイクの意識が強く、いいクロスもあった。ドリブルで以前よりも抜けていないのは気がかり。
メイヌー 6
ボランチよりは、シャドーの方が良さそうではあるが、飛び出して欲しい場面で下がってきたり、気になる部分は多い。期待しかないものの、アモリム戦術には合わない可能性が。
ホイルンド 6
リヨン戦に続き、この試合もよく収まってた。特に、カウンターの場面で左サイドに流れ、エリクセンのボールを受けるシーンが何度かあったが、おそらくアモリムの狙いで、動きや受ける位置など、役割が明確になった時、本領発揮となりそう。
まとめ
あのリヨン戦から中二日ということもあり、難しい試合ではありましたが、この試合を落とすか、、、という印象ですね。私にとって、ここまでユナイテッドが負けるのが”普通”になってきているのは初めてです。今季はユナイテッドのワーストシーズンとなりそうですが、良くなってきているのは間違いないと思います。選手個々のボールを扱う技術や、ビルドアップ、シュートまで持っていく形が見られるようになったのも、成長と言えると思います。アモリムの戦術は確実に浸透してきてはいると思うのですが、今一つ選手たちが自信を持っていないのか、戦いきれていない印象なのが気がかりです。今季で膿を全て出し切って、まずはEL制覇。そして、来季に向けて取り組んで欲しいと思います。
次戦は、PL第34節 アウェーでのボーンマス戦です。”格上”相手のアウェー線ですので、厳しい試合になりますが、1週間空きますので、しっかり準備して臨んで欲しいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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